
カタリーナ・フォン・トマティス伯爵夫人
作品情報
ストーリー
2020年まで、この小さな油彩はベルヴェデーレで単に「女性の肖像」と呼ばれていた。研究者マリウシュ・ピルスが、ポーランド王の宮廷画家マルチェロ・バッチャレッリが十年ほど前に描いた横顔の肖像と比べ、同じ明るい青い目と鼻の形を見いだしたことで、モデルが判明した。ミラノ出身の踊り手カテリーナ・ガッタイ・トマティスである。1760年代にワルシャワのオペラでプリマ・バレリーナを務め、国王スタニスワフ・アウグストと長く愛人関係にあった。夫のカルロ・トマティス伯爵とは、彼が劇場の出演者を集めにヴェネツィアへ来ていたときに知り合っている。ランピは1788年か1789年にワルシャワで、紙に油彩でこの顔を描いた。美術館は、より大きな絵のための習作だった可能性を指摘している。身分をうかがわせるのは、ゆるく垂れた茶色の髪の下にのぞくオコジョの毛皮の襟だけだ。



