
饗宴の場面を描いた杯
作品情報
ストーリー
シュンポシオンとは、古代ギリシアの酒宴のことです。客は寝椅子に身を横たえ、水で割ったワインを飲みながら、会話や音楽、詩や遊戯を楽しみました。紀元前460年から450年ごろにアテネで絵付けされたこの杯には、まさにその場面が描かれています。
外側の両面には寝椅子が二つずつ置かれ、若者とあごひげの年長の男が一組になって横たわっています。優雅な笛吹きの女に耳を傾ける者もいれば、語り合う者もいて、若い酌人が酒を注いで回ります。内側の円い画面では、寝椅子のあごひげの男が、二管の笛を吹く若い女の演奏に聞き入っています。飲み手は杯を空けるにつれて、この絵を目にしたはずです。エトルリア人もこうした酒宴を取り入れ、器やワインとともに歌や詩、遊びも伝わりました。杯は1931年、考古学者ラニエーロ・メンガレッリによってヴルチの墓から見つかりました。