
Gustav Klimt, Death and Life, 1910. Wikimedia Commons. · PD
死と生
作品情報
ストーリー
グスタフ・クリムトのこの《死と生》は、画面をふたつに引き裂いている。右側には、赤ん坊から老婆まで、さまざまな年ごろの人間が、折り重なるように寄り集まっている。恋人たちも、母と子も、目を閉じ、たがいの体温にくるまって眠っている。生の側だ。その群れを、左からじっと見つめているのが死である。十字架の模様をちりばめた衣をまとった骸骨が、にやりと笑い、こん棒を手にしている。生きている者たちは、すぐそばにいるその死に、まだ気づいていない。クリムトはこの絵を1911年にローマの国際展に出して最高賞を得たが、その後も手を入れ続けた。1915年には、背景に敷いていた金地を、暗い灰青色へと塗り替えている。




