
ゴルゴンの画家のディノス
作品情報
ストーリー
ディノスとは、ギリシアの酒宴でワインを水で割るのに使った、底の丸い大きな鉢のことだ。それだけでは立たないので背の高い台が付き、この作品は鉢と台を合わせて高さ93センチある。紀元前580年頃、アテネで絵付けされた。表面の大部分は動物と植物文様の帯で覆われ、物語を語るのは最上段の帯だけである。ペルセウスがメドゥーサの首を持って急ぎ去り、彼女の姉妹である二人のゴルゴンが後を追う。旅人の帽子をかぶったヘルメスと、おそらくアテナという、彼を助けた神々がそばに立っている。反対側では、武装した二人の戦士がそれぞれの戦車のあいだで戦う。この時代、神話を物語る人物の帯が途切れずに一周するのは、アテネの陶器ではまだ新しい試みだった。
この壺がどこで見つかったかは記録されていない。ローマの収集家ジャンピエトロ・カンパーナの所蔵品で、彼のギリシア陶器は主にエトルリアの墓から出たものだった。1861年に彼のコレクションが買い取られたとき、ルーヴルに入った。