
John Singer Sargent, El Jaleo, 1882. Wikimedia Commons. · PD
エル・ハレオ
作品情報
ストーリー
1882年、この作品が描かれたころ、ジョン・シンガー・サージェントはまだパリで活動する若い画家でした。けれども彼の名を広く印象づけたのが、この一枚です。1879年にスペインを旅したサージェントは、フラメンコの踊り手や演奏家をスケッチ帳に描きためました。パリに戻ると、その体験から大きな舞台場面を組み立てます。前景では白い衣装の踊り手が激しく身をひねり、背後の壁際にはギター奏者、歌い手、手拍子を打つ人々が並びます。壁の大半は深い影に沈み、そのぶん白いドレスとショールが舞台の灯りに強く浮かび上がります。1882年のパリ・サロンでは《ジプシーの踊り》という題で出品され、すぐに注目を集めました。同じ年にボストンの収集家トマス・ジェファソン・クーリッジが購入し、1914年にイザベラ・スチュワート・ガードナーの所蔵となります。ガードナーはこの作品のために、ムーア風のアーチと鏡、さらにサージェントの下絵を備えた専用の空間を用意しました。




