
Camille Pissarro · PD
エラニー村の入口
作品情報
ストーリー
1884年、54歳のカミーユ・ピサロは家族を連れてエラニーに移り住んだ。フランス北部、エプト川のほとりにある小さな農村である。以後、19年後に世を去るまで彼はこの地で暮らし、村の畑や生け垣、小道が、生涯の終わりまで主要な画題となっていった。これは移ってきて間もない頃に描いた最初期の一枚で、村へ入る道を写した素朴な眺めだ。筆は、彼自身が生み出しに関わった、あの軽やかで斑点のような印象派の筆致による。一、二年のうちに彼はこの描き方をいったん脇に置き、若きスーラたちの緻密で几帳面な点描を試したのち、また自由な筆へと戻っていく。この家をピサロは初めは借りていて、1892年に、友人モネが貸してくれた金で買い取った。いまこの画布は、エラニーから遠く離れた日本の箱根、ポーラ美術館に掛けられている。




