
Thomas Willeboirts Bosschaert / Frans Ykens · PD
フローラ
作品情報
ストーリー
1645年2月、スペインとの長い戦争のさなかにあったネーデルラント連邦共和国の総督で軍の最高司令官、オラニエ公フレデリック・ヘンドリックは、「フローラ」の代金をトマス・ウィレボールツに支払った。翌3月には、フランス・イケンスへの支払いが続く。二人はスペイン領南部のアントウェルペン、つまり前線の向こう側で活動する画家だった。ルーヴルのこの作品は、その注文画と同定されている。女神とクピドたちを描いたのがウィレボールツ、花の専門画家イケンスが花綱と果物を担当した。二人の名と1644年の年記が、左下の刳形に並んで記されている。絵はハーグ近郊にあるオラニエ家のホンセラールスデイク宮殿に掛けられていたが、1795年のフランス軍侵攻で宮殿が没収され、おそらく売り払われた。その後パリの収集家ルイ・ラ・カーズのもとに現れ、1869年に遺贈でルーヴルに入った。