
花と果実
作品情報
ストーリー
人物の浮き彫りがある石の花瓶に、縞模様のカーネーション、白いテマリカンボク、青い朝顔がぎっしりと生けられ、手前には割られたスイカと、白と黒のブドウの房が置かれています。タムがこの静物画を描いたのは1715年頃、ハプスブルク家の名将サヴォイア公子オイゲンが、ウィーン郊外の夏の離宮ベルヴェデーレの内装を整えていた時期でした。絵はオイゲン公の会議室で扉の上を飾る装飾画で、宮殿の当初からの調度の一部だったのです。その後、皇室が離宮を買い取ると、絵は皇帝の絵画ギャラリーに移されました。もとは長方形だった画面は、のちに切り詰められて今の横長の楕円形になっています。現在は、この絵のために描かれた宮殿である上ベルヴェデーレに展示されています。
