
メンチュヘテプ2世への供物奉献場面のある石碑断片
作品情報
ストーリー
この石に座る王は、ネブヘペトラー・メンチュヘテプ2世です。長い分裂の時代のあと、エジプトをふたたび一つの王冠のもとにまとめたテーベの支配者で、歴史家が中王国と呼ぶ時代はここから始まります。王は赤冠をかぶり、短い王のあごひげをつけ、杖を手にしています。その前には腰布に幅広の首飾りをつけた男が立って器を差し出し、もう一人が肩に渡した天秤棒に壺を下げて続いています。
この石碑はある時点で、もっと大きな石板から切り詰められました。ルーヴルの記録によれば、そのときまでは王のホルス名がまだ読めたといいます。この王にとってそれは大事な手がかりです。メンチュヘテプは長い治世のあいだに何度かホルス名を変えており、記念物が治世のどの時期のものかを知る助けになるからです。残っているのは即位名ネブヘペトラーと、沈み彫りのヒエログリフで刻まれた型どおりの自伝の数行で、人物のほうは浮彫で表されています。この断片は1881年、パリの貨幣収集家の団体であるソシエテ・ド・ニュミスマティックから寄贈され、ルーヴルに入りました。




