
カーの葬祭碑
作品情報
ストーリー
この石碑は、カーの墓が見つかる82年も前からトリノにありました。もとはディール・エル=メディーナの墓地の北端に建つ、日干し煉瓦の小さなピラミッド形の葬祭礼拝堂にあり、奥の壁の壁龕に納められていました。1818年ごろに壁を傷つけながら取り外され、元フランス領事でピエモンテ出身の収集家ベルナルディーノ・ドロヴェッティの代理人に買い取られます。そして1824年、彼のコレクションとともにトリノに来ました。
上の段では、カーが両手を上げて、死者の神オシリスと、ミイラづくりを司るジャッカルの頭の神アヌビスを拝んでいます。二柱の神は背中合わせに座っています。下の段では、カーとメリトが幼い子とともに供物台の前に座り、向かい側で息子アメンエムオペトが儀式を執り行っています。下の二行の銘文は、アメン、ラー、ラー・ホルアクティ、オシリスに、夫婦への飲食の恵みを願うものです。
墓そのものは礼拝堂から25メートルほど離れた崖のふもとに掘られ、瓦礫に埋もれて、1906年まで封印されたままでした。




