
Leonardo da Vinci, Ginevra de' Benci, 1476. Wikimedia Commons. · PD
ジネヴラ・デ・ベンチ
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作品情報
ストーリー
1470年代のフィレンツェで、まだ二十代前半のレオナルド・ダ・ヴィンチは、名門の娘ジネーヴラ・デ・ベンチを描いた。青白い肌とほどけかけた巻き毛の背後に、とげのある常緑樹セイヨウネズを茂らせている。イタリア語でネズを意味するジネプロは、彼女の名ジネーヴラの語呂合わせになっている。この板絵の裏面には、月桂樹と椰子に囲まれたネズの小枝と、『美は徳を飾る』というラテン語の言葉が描かれ、彼女の美しさと品性をたたえている。パネルは下端が後世に切り取られており、本来はおそらく両手まで描かれていたと考えられている。若きレオナルドは、輪郭を線で締めくくるのではなく、光と影をなめらかに溶け合わせる手法を早くも試みていた。この絵は、南北アメリカ大陸で常設公開されている唯一のレオナルド作品として、ワシントンのナショナル・ギャラリーにある。彼女のまなざしは正面をわずかに外れ、どこか醒めた表情のまま宙に向けられている。




