
Edvard Munch · PD
果物を摘む少女たち(リンデ・フリーズ)
作品情報
ストーリー
1904年12月、ムンクはその夏に描いた連作を持ってリューベックへ向かった。注文主は市の眼科医マックス・リンデで、ドイツでいち早くムンクを本格的に集めた人物である。絵は息子たちの部屋を飾るはずだった。リンデは受け取りを断った。口づけし、抱き合う男女は子ども部屋に望んだものではなく、色もフランス風の室内と合わなかった。子どもらしい主題にしてほしい、つまり口づけしたり愛し合ったりする人物は困る、とリンデは手紙に書いている。庭で果実を摘む娘たちを描いたこの一枚は連作のなかでは穏やかなほうで、ほかの作品とともにノルウェーへ戻った。横169センチ、高さは90センチに足りない細長い画面が、壁に沿わせる注文だったことを今も示している。リンデはその後も親しく付き合い、別の絵を買って損失の一部を埋めた。




