
Leonardo da Vinci · PD
キリストの頭部
作品情報
ストーリー
『最後の晩餐』がミラノで完成したのは1498年で、この一枚は長らく、その壁のキリストの頭部のためにレオナルド自身が引いた習作とされてきた。ブレラ絵画館は現在、1500年から1510年ごろ、レオナルドのごく近い周辺にいたロンバルディアの画家の手と見ている。根拠は線そのものにある。最も深い層にいたるまで、どの工程の陰影も左下から右上へ、右利きの走らせ方で引かれている。レオナルドは左手で描いた画家である。レオナルド研究者ピエトロ・マラーニは巨匠が部分的に手を入れたと論じてきたが、実物を調べた美術館は、それを認めるのは非常に難しいとする。ポプハム、ベレンソン、ハイデンライヒはいずれも追随者の作として整理していた。紙の上の頭部は、壁のキリストの頭とちょうど同じ大きさで描かれている。木炭、黒チョーク、色石とパステルを褪せた紙に用いた400×320ミリの作で、後世の手が線をなぞり、1975年に修復されている。