
Franz Marc · PD
馬のスケッチ II
作品情報
ストーリー
1906年、フランツ・マルクは26歳。世界をまだほぼ見たままに描いていた。ミュンヘンの美術学校で学び、この年には、ビザンツ世界に通じた兄パウルとともにギリシアへ旅し、その間もずっと小さな写生を重ねていた。これはそのひとつで、便箋ほどの大きさしかない馬の油彩スケッチである。馬はやがて彼の生涯の主題となり、幾度となく立ち返る存在になる。そして五年ほどのち、彼はその馬を深く非現実的な青で塗りはじめる。1906年、それはまだ先の話だ。マルクに残された時間は十年。1916年、ヴェルダンで戦死し、この小さな習作はミュンヘンに残された。




