
Franz Marc · PD
動物の運命
作品情報
ストーリー
フランツ・マルクは1913年にこの絵を仕上げ、その裏に、いまでは予言のように響く一句を書きつけた。すべての存在は燃えさかる苦しみである、と。鋭い斜線が森を切り裂き、動物たち、首を反らせた青い鹿、馬たち、一頭の猪が、赤と緑となって降りかかる何かに身をこわばらせる。一年後、第一次世界大戦が始まった。マルクは前線へ向かい、やがてこの絵をあの戦争の予兆と見なすようになり、1916年、ヴェルダンで戦死した。同じ年、画布は倉庫の火災で焼け焦げ、友人の画家パウル・クレーが、焼けた右側三分の一を写真をもとに修復し、濁った茶色で塗り直した。その色はいまもマルク本来の色彩のなかで見分けがつく。




