農家の室内
作品情報
ストーリー
この板絵の登録番号はNKで始まります。オランダでは、この二文字が来歴を語ります。NKはNederlands Kunstbezitの略で、戦後にドイツから戻ってきた美術品を引き受けるため1945年に作られた組織の名前です。占領期に売却や交換、没収でオランダの外へ出ていった作品でした。多くはそのまま国有となり、2022年からはオランダの文化遺産庁が3200点以上について、戦前の所有者を特定する調査を進めています。絵そのものは高さ34センチほどの小品で、確かな制作年はわかっていません。描かれているのは、この画家が生涯くり返した主題です。暗い農家の室内、厚く置かれた絵具、たいていは働く女性の姿。批評家は早くからその独自性を認め、一般の観客はこの暗さに距離を置いていました。