
夜の中へ
作品情報
ストーリー
1910年9月、前年にヴェレフキンも創設に加わったミュンヘン新芸術家協会が、タンハウザー画廊で第二回展を開いた。彼女はこの展覧会に六点を出品している。並んだ115点のうち、カタログに図版が載ったのはごくわずかで、この絵はその一つだった。幅1メートルあまりと、彼女の作品の中でも最大級の一枚である。描かれているのは、野外の芝居がはねた後の夜の路地だ。手前には観客用の簡素なベンチが空のまま並び、左隅には舞台代わりの布が仮に張られ、その前に衣装のままの役者が二人残っている。赤いマントの王が、目の前の人物に迫っているように見える。戸口には三人の女性が黙って立つ。1969年から2013年まで、40年以上にわたってこの絵は同じ個人の所蔵にあり、1999年にレンバッハハウスが展覧会のために行方を探したときには見つからなかった。2018年、美術館の友の会が自らの創立25周年を記念して購入した。

