
イタリア風景
作品情報
ストーリー
このカンヴァス画は二人の画家の手になりますが、署名しているのは一人だけです。フレデリック・デ・ムシュロンが右下にMoucheron ft.と記しました。ft.はラテン語のfecit、「作った」の略で、風景を描いたのが彼です。人物を描いたのはヨハネス・リンゲルバッハ。フランクフルト生まれの画家で、1640年代後半の数年をローマで過ごし、その街路や市場を描いていました。アムステルダムに落ち着いてからは、ほかの画家の風景画に人物や動物を描き加えることがよくありました。二人ともこの町で仕事をしており、美術館はこの合作を1670年ごろの作としています。
絵はアムステルダムにとどまり、四つの個人コレクションを経て、1827年に町の画商からマウリッツハイスのために買い上げられました。現在もマウリッツハイス美術館の所蔵で、ハーグのウィレム5世ギャラリーに掛けられています。