
ヤコブとラケル
作品情報
ストーリー
主題は創世記のただ一つの場面である。ヤコブは見知らぬ土地に異邦人として着き、蓋をされた井戸のそばで待つ羊飼いたちに出会う。父の羊を連れたラケルが現れると、彼は自ら重い石を井戸の口から転がし、群れに水を飲ませ、自分が身内だと名乗る。ソリメーナはこの挿話を、田園を描くための口実として用いている。羊やそのほかの家畜が前景にひしめき、背後には風景が開け、聖書の劇はほとんど牧歌のなかへ溶け込んでいく。円熟期の作で、堅固な肉づけと鋭い光の対比は、ヴェネツィアの愛好者たちが好んだものだ。もう一つの井戸を描いた〈レベカ〉と対をなし、二つの物語は一世代を隔てている。二枚の画布はともに2009年に修復され、アカデミアの壁に戻された。




