
Nicolae Grigorescu · PD
ガチョウを持つユダヤ人
作品情報
ストーリー
1880年ごろのグリゴレスクは、フランスでの修業と1877年の従軍を経て、ルーマニアの村の日常に腰を据えて向き合っていた。市場や街道で出会うさまざまな人々を、彼は分けへだてなく描いている。この《ガチョウを抱えたユダヤ人》もその一つで、当時ルーマニアの町や村で行商や商いに携わっていたユダヤ人の姿をとらえた風俗画である。特定の物語や教訓を語るのではなく、ある一人の人物と、その手にしたガチョウを、外光の中で率直に見つめた作品だ。こうした市井の人物像は、彼が生涯を通じて描き続けた主題だった。




