
Georges de La Tour · PD
妻に嘲笑されるヨブ
作品情報
ストーリー
この絵は、その歴史のほとんどのあいだ、誰が描いたのか分からなかった。17世紀の無名のイタリア人画家の手になるものと見なされ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの名が挙がったのは1922年、ルイ・ドゥモンによってのことだ。ラ・トゥールはロレーヌ出身で、二世紀近くほとんど忘れ去られていた。1972年の修復で「G De La Tour fecit」という署名が現れ、帰属がようやく定まった。ラ・トゥールは一本の蝋燭の炎を中心に画面を組み立てる。ここではその蝋燭を、身をかがめたヨブの妻が手にしている。聖書のヨブは子も財産も健康も失い、妻は痩せ衰えた夫のかたわらに立って、神を呪って終わりにするよう迫る。温かな光が彼女の顔を照らし、ヨブの肋骨とやせた脚が下の闇から浮かび上がる。




