
Eugène Louis Boudin · PD
ジュアン・レ・パン、湾と岸辺
作品情報
ストーリー
ブーダンはノルマンディーの海と空の画家として知られ、人生のほとんどをイギリス海峡のそばで過ごした。妻を亡くした1889年のあと、体を悪くした彼は冬ごとに南仏へ下るようになる。アンティーブ、ヴィルフランシュ、ボーリュー。1893年、60代の終わりの彼が描いたのが、アンティーブ岬の西側にあるジュアン=レ=パンの湾だ。
この地名が今もっている響き、ジャズと避暑客のリヴィエラができるのは1920年代、アメリカの富豪フランク・ジェイ・グールドがホテルとカジノを建ててからのことだった。ブーダンが来た当時の入り江には、名前のとおりの松林と、数えるほどの別荘しかない。前の年、彼はようやくレジオン・ドヌール勲章を受けたばかりだった。
1898年、彼は南仏を引き払ってドーヴィルの家に戻り、描き続けてきた海峡の空の下で息を引き取った。




