
Albrecht Dürer · PD
聖母とヨハネ、寄進者を伴う磔刑図
作品情報
ストーリー
何世代ものあいだ、フランスの地方美術館にあるこの小さな板絵は、15世紀末を代表するドイツの版画家マルティン・ショーンガウアーの名を負ってきた。2023年に始まった再調査は別の手を指し示した。若きアルブレヒト・デューラーである。2024年、フランス国立美術史研究所の専門家たちがこの作品を彼の手に帰した。もしそのとおりなら、板絵が描かれたのは1492年ごろ、デューラーがまだ21歳で、独立前に職人がこなす遍歴修業の途中にバーゼルを通っていたころにあたる。十字架の足もとには、絵の注文主である司教カスパール・ツー・ラインが、ひざまずき、紋章によってそれと分かる姿で描かれている。彼はキリストや嘆く人物たちよりずっと小さく描かれており、生きた寄進者を聖なる人物から区別する当時の慣わしにしたがっている。




