ヴァンジャンヌの殺菌済み純良牛乳

ヴァンジャンヌの殺菌済み純良牛乳


作品情報

制作年
1894
技法
多色刷りリトグラフ
種類
版画
寸法
135.3 × 97.2 cm

ストーリー

この牛乳を売り込んだ言葉は「殺菌済み」です。1890年代のフランスでは、汚れた牛乳が多くの乳児の死の原因とされていました。1894年、スタンランがこのポスターを手がけたのとほぼ同じころ、ノルマンディーの港町フェカンで医師レオン・デュフールが「一滴の牛乳」を意味する「グット・ド・レ」の第一号を開き、乳児のための殺菌牛乳を母親たちに配り始めます。安全な牛乳を約束できる乳業者には、宣伝すべきものがあったわけです。

その乳業者はブルゴーニュ地方モンティニー=シュル=ヴァンジャンヌのキヨ兄弟社で、経営者モーリス・キヨはスタンランの友人でした。赤い服を着て椀から牛乳を飲む少女は、ふつう画家の娘コレットだとされています。そのまわりに三匹の猫、トラ猫と黒猫と三毛猫が詰め寄り、みな牛乳から目を離しません。「黒猫」キャバレーの黒猫でもっともよく知られるモンマルトルの挿絵画家スタンランは、この図柄を高さ1メートルを超える多色刷りリトグラフに仕上げました。

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