
風景
作品情報
ストーリー
この絵がベルヴェデーレに入ったのは2012年、ウィーンの収集家ペーター・パルツァーの遺贈によってだった。パルツァーは1971年、ウィーンの競売会社ドロテウムを通じてこれを手に入れている。描かれたのは1930年。左下には「Jean Egger」とフランス風の名で署名がある。画家はケルンテン地方の鉱山町ヒュッテンベルクでハンスとして生まれ、1924年にパリへ移ってからジャンと名乗った。美術館の記録にもフランス語の題名「Paysage」が併記されている。絵の具は厚く盛られ、筆で輪や鉤のかたちに引きずられている。木々は白い空を背に濃い青の線となって立ち上がり、その下の地面は赤、橙、黄に崩れて、畑と茂みの境目もほとんどわからない。