
風景
作品情報
ストーリー
1901年のギリシャ絵画は、まだミュンヘンで学んだ世代のものだった。人物画をアトリエの褐色で組み上げる絵である。フォカスはパリの私立アカデミーで腕を覚え、描く対象はほとんど風景に限られていた。アッティカと、子ども時代を過ごしたルーマニアの田園である。ギリシャの文献は、戸外での制作と印象派の色をこの国に持ち込んだ人たちのひとりに彼を数える。
絵は小さく、27×34.8センチのカンヴァスに油彩。美術館の記録には日付も場所もなく、「風景」という一語だけが入っている。1901年という年はかたわらのラベルから来たものだ。同じコレクションにはもう1点、同じ一語の題を持つフォカスがあり、こちらはもっと大きく、油彩とパステルで描かれ、まったく別の景色を見せている。