
小さな教会のある風景
作品情報
ストーリー
二本の工場の煙突から濃い黒煙が噴き出し、リボンのように空いっぱいにうねっている。その上の黄色い丘には、バロック風の塔をもつ小さな教会が建つ。クビシュタがこれを描いた1910年、チェコの地はオーストリア=ハンガリー帝国随一の工業地帯だった。画面には柔らかな陰影がどこにもない。畑も屋根も木も、赤い道、オレンジ色の茂み、右側の深緑の葉の塊も、すべて強い色の平らな面として置かれ、太く暗い輪郭線で囲まれている。煙さえも同じように、固い帯として描かれている。空にはピンク色の雲がひとつだけ浮かぶ。この作品は2012年から、ロッター・コレクションの長期貸与としてベルヴェデーレに収まっている。
