
Alfred Sisley · PD
ヴノー=ナドンのロシュの森
作品情報
ストーリー
1986年にオルセー美術館が開館したとき、ルーヴル美術館はこの世代の絵画を引き渡し、シスレーの作品もセーヌ川の対岸へ移りました。この一点だけが残っています。パリの銀行家ヴィクトール・リヨンと妻エレーヌが1961年にルーヴルへ寄贈したコレクションに含まれていて、その寄贈には用益権の留保がついていたからです。絵が実際に美術館へ入ったのは1977年で、以来ひとまとまりの寄贈として一緒に並べられています。
シスレーは画面の左下に署名し、80という年記を入れました。同じ年、彼は家族とともに、モレ=シュル=ロワンにほど近いセーヌ川沿いのヴノー=ナドンへ移り、この一帯で生涯を終えることになります。木々は葉を落とし、岸に沿って小道がのび、そこに小さな人影が二つ見えます。明るい水面には小舟が一艘浮かんでいます。




