休息するサテュロス

休息するサテュロス


作品情報

アーティスト
作者不詳(古代ローマの彫刻家・帝政期)
制作年
190
技法
大理石
種類
彫刻

ストーリー

旅行記作家パウサニアスは、彫刻家プラクシテレスと恋人の遊女フリュネの逸話を伝えています。フリュネはどの作品がいちばんの傑作かと尋ねましたが、彼は答えません。そこで彼女は召使いに、工房が火事だと叫ばせながら駆け込ませました。プラクシテレスは、炎がサテュロスとエロスを奪ったら自分の苦労はすべて水の泡だ、と叫んだといいます。アテネの鼎の通りにはプラクシテレスのサテュロス像がありましたが、それがこのもたれかかる姿のサテュロスだったかどうかは、誰にもわかりません。

美術館はこの像の原作を紀元前330年頃のプラクシテレスの作としています。若いサテュロスは節くれだってねじれた葡萄の幹にもたれ、豹の毛皮を体に掛けています。反対側では、蓋の上に演劇の仮面をのせた箱が大理石の支えになっています。

この像のローマ時代の模刻は100点以上知られており、グリプトテークには二体あります。こちらは紀元2世紀後半から3世紀初めの作です。もう一体は紀元1世紀のもので、頭部を失い、こちらより少し背が高くほっそりしています。

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