
リース
作品情報
ストーリー
1881年、シニョリーニは二度目の英国旅行に出て、その大半をスコットランドで過ごした。エディンバラの街路、グラスゴー、ノース・バーウィック、そしてここ、市の下手にある港町リースで筆をとっている。選んだのはカークゲートという何の変哲もない労働者の通りで、近い距離から描かれ、店の看板の文字はそのまま読めるように残されている。掲示板には、18世紀ハイランドの無法者で、ウォルター・スコットの小説によって全ヨーロッパに知られたロブ・ロイの名が見える。その下、前景には二人の警官が立つ。翌1882年、フィレンツェの美術奨励協会展でこの絵を発表した。画面は45×41センチと小さく、左下にはTとSの二文字だけが記されている。イタリアの文献はこの絵を「エディンバラ近郊リースのカークゲート」と呼ぶ。美術館の台帳の表題は、ただ「リース」である。



