
Henri-Edmond Cross · CC-BY-SA-3.0
エクトール・フランス夫人
作品情報
ストーリー
描かれているのはイルマ・クレール。この肖像のモデルになったとき、彼女は作家エクトール・フランスの妻だった。夫は1871年にパリ・コミューンの側に立ち、それ以来亡命生活を送っていた。アンリ=エドモン・クロスは彼女を高さ二メートルを超える画面に全身像で描き、1891年の日付を入れた。夜のテラスに、濃い青のドレスと長い手袋を身につけて立ち、閉じた扇を手にしている。背後には白い日本の扇がずらりと並び、手前にはシャクナゲが咲く。画面全体は、色の小さな点を一つずつ並べて組み立てられている。1893年、イルマは離婚して画家と結婚した。オルセー美術館は現在、のちの名前で「アンリ=エドモン・クロス夫人の肖像」と題し、「エクトール・フランス夫人」を別題として残している。




