聖母子

聖母子


作品情報

制作年
1483
技法
板に油彩
種類
絵画

ストーリー

眠る幼子が横たわっているのは大理石の板で、この板にははっきりした意味がある。十字架から降ろされたキリストの遺体が、埋葬の前に香油を塗られるために置かれたと伝えられる「塗油の石」である。当時ヴェネツィアから聖地へ船出した巡礼たちは、エルサレムの聖墳墓教会でこの石を拝んだ。そのため美術館は、この小さな板絵を受難の寓意として読み解いている。眠りは死を暗示し、目を半ば閉じて祈る聖母は、やがて息子の亡骸を前に嘆く姿をすでに先取りしている。

ボンシニョーリは1483年、まだ若い頃にこの絵に署名と年記を入れた。白いヴェールに包まれた柔らかな顔立ちからは、ジョヴァンニ・ベッリーニの聖母像を知っていたことがうかがえる。だがそれ以外はずっと硬い。両手は木彫りのようで、赤いマントは鋭く折れたひだを刻み、幼子は急な斜めの短縮法で描かれている。美術館はこれをアンドレア・マンテーニャに由来するものとみる。

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