
Masaccio · PD
聖母子
作品情報
ストーリー
1426年、マサッチョはこの板絵を、ピサの礼拝堂を飾る祭壇画の中央部として描いた。そのとき彼は新しいことを試みていた。天使たちのリュートはわずかに傾き、ただ一つの消失点へと収束していく。フィレンツェの画家たちがちょうど探り当てつつあった一点透視法である。聖母は彫り出された石のようにどっしりと座り、玉座に本物の影を落としている。幼子キリストは葡萄の粒を口へ運ぶ。ミサの葡萄酒を指し示す古い象徴だ。マサッチョはこの二年とたたぬうちに、26歳か27歳で世を去る。祭壇画は18世紀に解体され、この傷んだ中央パネルは、今日までに見つかったわずか11点ほどの断片の一つである。




