
Lorenzo Lotto · PD
幼子・天使・聖人とともに玉座に座る聖母
作品情報
ストーリー
ロットがこの祭壇画に署名し1521年と記してから五百年、絵は今も当初のために構想された祭壇の上、ベルガモのサン・ベルナルディーノ聖堂に据えられている。彼はこの町で最も充実した時期を過ごし、教会や信心会のために筆をとっていた。費用を出したのはそのひとつ、ディシプリナーティの会だった。聖母は聖ヨセフ、シエナの聖ベルナルディーノ、洗礼者ヨハネ、隠修士聖アントニウスに囲まれて玉座につく。その頭上では天使たちが舞い降り、緑の天蓋を支えている。布はすきま風にあおられたようにふくらむ。玉座の足もとでは、もう一人の小さな天使が巻物に何かを書きつけながらこちらへ首を巡らせ、まっすぐ見つめてくる。込み合ったこの場面で、見る者の存在に気づいているかに見える唯一の姿だ。




