
聖ヒエロニムスと聖フランチェスコの間の聖母子
作品情報
ストーリー
これはベネデット・ディアーナの最も早い時期の年記のある作品のひとつで、1486年と記されている。まだ30歳にならないころのものだ。ヴェネツィアの画家なら誰もが知る型、すなわち二人の聖人にはさまれた聖母子に従っており、ここでは砂漠の学者聖ヒエロニムスと、キリストの傷を身に受けた聖フランチェスコが並ぶ。まぎれもなく彼のものだと分かるのは、その描きぶりである。年長のジョヴァンニ・ベリーニがこうした場面に柔らかく温かい静けさを与えたのに対し、ディアーナはより冷たい色調と、よりくっきりした影を選び、人物により確かな肉体の重みを与えた。その硬く、彫刻のような光は、まだ30歳にならない画家が描いた二人の聖人の顔にすでに現れている。

