
Dguendel · CC-BY-3.0
眠る幼子イエスと聖母
作品情報
ストーリー
聖母は手を合わせて祈り、その前で幼子が石の欄干に置かれたクッションの上で眠っています。ベッリーニの時代のヴェネツィアでは、眠る幼子キリストは将来の死をひそかに予告するものと受け止められていました。横たわる姿が、十字架から降ろされる遺体と重ねられたのです。ジョヴァンニ・ベッリーニ自身の聖母子像も所蔵するこの美術館は、本作を一段劣る出来と見て、工房の作としています。ただし、それだけでは割り切れない事実もあります。赤外線調査で絵具の下の下描きが明らかになり、美術館はその線を、巨匠本人にふさわしい極めて繊細なものと評しています。

