
Roberto Ferruzzi (Sebenico, 1853 – Luvigliano, 16 February 1934) · PD
マドンニーナ
作品情報
ストーリー
1897年、ヴェネツィアの美術展でロベルト・フェルッツィのこの絵が注目を集めた。ショールに身を包んだ若い娘が、幼子を抱いて頬を寄せている姿である。宗教画のような趣から、のちに「街のマドンナ」と呼ばれ、複製が世界中に広まった。しかし描かれているのは聖母ではない。ヴェネツィア近郊の農村に暮らす少女で、腕に抱いているのは幼い弟だと伝えられる。画家は身近な子どもの姿を写しただけだったが、見る者はそこに聖母子を重ねた。柔らかな光がショールの縁と幼子の額を照らしている。