
Gabriel Metsu · PD
手紙を書く男
作品情報
ストーリー
この小さな板絵は、対になる一枚とともに見るべきものだ。1665年ごろ、ガブリエル・メツーはアムステルダムで、黒い絹の服を着た若者が窓辺で手紙を書く姿を描いた。もう一枚には、手紙を読む女性がいる。おそらく、いままさに書かれているその手紙を、である。二枚は壁を隔てて、声のない会話を交わしている。窓から差す静かな光も、対象への深い集中も、当時デルフトにいたフェルメールの絵から学んだものだ。メツーはある収集家の家で、その作品を目にしたらしい。二枚はのちに、アイルランドの邸宅ラスバラから二度盗まれ、そのつど取り戻された。


