
マグダラのマリア
作品情報
ストーリー
スペイン軍がハールレムを包囲しに来た1572年、この町の聖ヨハネ騎士団の館は財産目録を作りました。その一行に、古いオランダ語で「親方ヤン・スコレル作」のマグダラのマリアの板絵と記されています。それが1530年頃に描かれたこの絵で、この記録が大切なのは、その後、画家の名が忘れられてしまったからです。板絵は1628年にハールレムのプリンセンホフへ移され、1804年にオランダ国家から美術館へ渡ったときには、作者不詳の作品とされていました。聖女は木の下に座り、キリストの足に塗った香油の壺を手にしています。衣の襟ぐりに並ぶ文字はヘブライ文字のように見え、故郷マグダラをほのめかしますが、意味はなしていません。背後の岩山は、伝説で彼女が30年間悔い改めて暮らしたというプロヴァンスの洞窟を思わせます。




