
Johann Georg Melchior Schmidtner (1625-1705) · PD
結び目を解く聖母マリア
作品情報
ストーリー
アウクスブルクの小さな巡礼教会に、1700年ごろに掛けられた一枚の祭壇画がある。聖母マリアが、長いリボンにできた無数の結び目を、一つずつ指でほどいていく。もつれた結び目は人生の悩みや罪を、それがほどける様子は執り成しを表すという、古い神学の図像だ。この絵は長らく地元の信心の対象にすぎなかった。転機は1986年、博士論文のためドイツに滞在していたイエズス会士ホルヘ・ベルゴリオがこの絵を見て心を動かされ、その信心をアルゼンチンに持ち帰ったことだった。彼はのちに教皇フランシスコとなり、この「結び目を解く聖母」は世界じゅうで知られるようになった。原画は今も、アウクスブルクのザンクト・ペーター・アム・ペルラッハ教会にある。