
Mater Triumphalis
作品情報
ストーリー
ラテン語の題名は「勝利の母」を意味します。縦に細長い画面に裸婦がひとり立ち、両腕を頭に上げて目を閉じています。足もとには金色の皿が置かれ、中身はザクロの種のように見えます。ザクロは古くから豊穣のしるしです。そばの砂の上には小さな貝殻がいくつか転がっています。アニー・スウィナートンが1892年に描いたこの絵は、翌年ロンドンのニュー・ギャラリーで展示されました。パリに来たのは1915年、イギリスとフランスが肩を並べて戦っていたさなかのことです。オーストラリア生まれの鉱山資本家エドマンド・デイヴィスが、存命の画家の作品を集めるリュクサンブール美術館に寄贈しました。その後ルーヴル美術館や国立近代美術館を経て、1977年にオルセーのコレクションに入りました。