メルクリウス、ヘルセを見初める

Jan Boeckhorst · PD

メルクリウス、ヘルセを見初める


作品情報

制作年
1650
技法
油彩
種類
絵画
寸法
118 × 178.5 cm

ストーリー

物語の出典はオウィディウスの『変身物語』です。アテナイの祭りの日、娘たちが供物を携えてアテナの神殿へ上っていきました。町の上を飛んでいたメルクリウスは、その中にアテナイ王ケクロプスの娘で最も美しいヘルセを見つけ、彼女のために地上へ引き返します。ヤン・ボックホルストが描いたのは、姉妹とともに神殿へ向かうヘルセに、神が初めて目をとめた瞬間です。オウィディウスの物語では、この恋は姉妹の一人アグラウロスにとって不幸な結末を迎えます。嫉妬にとりつかれた彼女は、ヘルセの部屋へ向かう神の行く手をふさぎ、戸口で石に変えられてしまうのです。この主題はよく売れ、ボックホルストは細部を少しずつ変えながら何度も描きました。1650年ごろのこの一枚は、スペイン領ネーデルラント総督レオポルト・ヴィルヘルム大公の所蔵品で、そのコレクションはのちにウィーンへ移されました。

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