
カーの中棺
作品情報
ストーリー
この棺は、カーがあの世で目覚めたいと願った姿を表しています。布に包まれた体に、生きた顔。黒い樹脂の地の上に、顔、縞模様の長いかつら、そしてエジプト人がウセクと呼んだ幅広の首飾りが漆喰で浮き彫りにされ、金箔が貼られています。
蓋を縦と横に走る金の帯は、遺体を包む布を留めた亜麻の帯をまねたものです。ここではその一本一本に祈りの言葉が記され、天空の女神ヌト、トート、ジャッカルの神アヌビス、そして死者の体を守るホルスの四人の息子たちに向けられています。頭の上にはネフティス、足の下にはイシスが描かれています。神話でオシリスの死を嘆いた姉妹の女神です。
これはカーの三重の棺の真ん中にあたり、黒い外棺の中に納められていました。見つかったとき、首のまわりにはまだ花輪が掛けられていて、そのうちの一つを博物館が今も保管しています。




