
Edvard Munch · PD
浜辺の月光
作品情報
ストーリー
この絵の月はひとつですが、五回描かれています。低い丘の上に満月が浮かび、その下、浜と水が接するあたりに、同じ丸い円盤があと四つ、縦一列に並んでいるのです。ムンクがこの夜の浜辺を描いたのは1892年。その前年の11月、画家で批評家のクリスチャン・クローグは、クリスチャニアの秋の展覧会に出たムンクの海辺の絵を取り上げ、ボートが黄色いというだけでムンクに感謝すべきだと書きました。感じたとおりに自然を変えてみせるノルウェーの画家がようやく現れた、という意味です。手前の大きな岩は、クリーム色とオレンジの厚い筆づかいで置かれ、立体感はほとんどありません。左手の水ぎわには小さなボートがあり、その先に桟橋と家が見えます。1910年、ベルゲンで製粉業を営んでいたラスムス・マイヤーがこのカンヴァスを買い、1916年に遺族がコレクションごと市に寄贈しました。




