
Richard Mortel from Riyadh, Saudi Arabia · PD
朝の身支度
作品情報
ストーリー
ドガが亡くなったのは1917年9月で、この絵はそのときまだアトリエの中にあった。翌1918年から1919年にかけて、パリのジョルジュ・プティ画廊で四回の遺作売立が開かれ、生前に手放さなかった作品が約1500点まとめて市場に出た。この絵は画商アンブロワーズ・ヴォラールの手を経て、パリで絵を買い付けていたノルウェーの画家ヴァルテル・ハルヴォルセンに渡る。ノルウェーは大戦のあいだ中立で、ハルヴォルセンは1918年にクリスチャニア、いまのオスロで大きなフランス美術展を開いていた。翌1919年、国立美術館友の会がこの絵を買い、館に寄贈している。制作は1890年代の前半。寝乱れたベッドの端に寝間着の女が腰かけ、もうひとりがその長い赤毛を結い上げている。輪郭は拭い消され、絵具のあとがそのまま残されている。




