ヒュー・ハマーズリー夫人

John Singer Sargent, Mrs. Hugh Hammersley, 1892. Wikimedia Commons. · PD

ヒュー・ハマーズリー夫人


作品情報

制作年
1892
技法
油彩、カンヴァス
種類
絵画
寸法
205.7 × 115.6 cm

ストーリー

1892年ごろ、サージェントはパリを後にしていた。かの地では大胆な肖像画が彼の評判を傷つけていた。そしてロンドンで経歴を築き直しつつあった。こうした肖像画こそ、その手立てだった。メアリー・ハマーズリーは銀行家の妻で、ロンドン社交界に名の知れた女主人だった。サージェントは彼女を、ソファの端に浅く腰かけて身を前に乗り出し、会話の途中でいま振り向いて答えようとするかのように描いた。1893年にロンドンで展示すると、批評家たちはその衣装に目を留めた。鮮やかな薔薇色のビロードで、その色を大胆だと評する者が多かった。姿勢の生き生きとした感じは意図されたものだった。彼は英国の依頼主たちに、型どおりではなく生きているような肖像が描けることを見せたかったのである。のちに夫は、サージェント自身の勧めで、この絵をアメリカの収集家に売った。

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