
Henri Rousseau · PD
私自身、肖像=風景
作品情報
ストーリー
1889年、パリは万国博覧会にわいていた。会場の入り口には、完成したばかりのエッフェル塔がそびえている。その翌年、税関の役人として働きながら独学で絵を描いていたアンリ・ルソーは、この大きな自画像を仕上げた。黒い服に身を包み、パレットと筆を手にした自分を画面いっぱいに立たせ、足もとにはセーヌ川と船、はためく万国旗、そして小さなエッフェル塔と気球を配している。人物と風景を一つに溶け合わせたこの試みを、ルソー自身は肖像・風景という新しい形式と呼んだ。手にしたパレットには、彼の二人の妻の名がそっと書き込まれている。




