
聖カタリナの神秘の結婚
作品情報
ストーリー
画面の四人のうち、こちらを見ているのは一人だけです。左の聖カタリナは両手を合わせ、母の膝に抱かれた幼子イエスは彼女に向かって二本の指を上げて祝福しています。マリアの目もその仕草を追っています。その奥、緑の幕を背にして、髭をたくわえた聖ヨセフが顔を正面に向け、まっすぐこちらを見つめています。ボルゲーゼ美術館の解説によれば、ヨセフの顔立ちはローマのモザイクに倣ったものと考えられます。周りの滑らかで丸みのある顔と比べて、彼だけが重く厳めしく見えるのはそのためかもしれません。インノチェンツォ・ダ・イモラが画業の初期、16世紀の第一四半期に描いた板絵です。カタリナの肩の向こうには円錐形の淡い山がそびえ、彼女の指にはすでに小さな指輪がはまっています。
