
August Macke · RESTRICTED
スカーフをした裸の少女
作品情報
ストーリー
1910年、ベルリンの画商パウル・カッシーラーがマティスを紹介し、ドイツの画家たちはそれを見に出かけました。その年マッケは23歳で、このころ描いた裸婦では、顔も体もいくつかの平らな形にまで削ぎ落としています。
作品を所蔵するシュテーデル美術館は、その組み立て方に注意を向けています。頭の布、うつむいた顔、胸の前で合わせた腕。いずれも聖母を描くときの型から来ていて、裸体を静かなところに置き、同じ年代にブリュッケの画家たちが描いていた露骨に官能的な裸婦から遠ざけています。マッケがこのやり方で描いたのは二年ほどです。
その後この絵は一世紀近くフランクフルトの個人の手元にありました。所有者の一人がハンナ・ベッカー・フォム・ラートで、1930年代の終わりから、体制が禁じた作品を預かり、目立たない形で見せ続けた人です。シュテーデル美術館に寄贈として入ったのは1987年でした。




