デメトリアス出土の彩色墓碑

デメトリアス出土の彩色墓碑


作品情報

アーティスト
作者不詳(ギリシアの画家、ヘレニズム時代)
制作年
-250
技法
大理石、テンペラ彩色
種類
絵画
寸法
21.5 × 24.2 cm

ストーリー

紀元前293年ごろ、「攻城者」の異名をとったマケドニア王デメトリオスは、テッサリアのヴォロス湾に新しい都市を築き、自分の名からデメトリアスと名づけた。町は王の拠点となる要塞都市となり、住民は墓の上に彩色した大理石の板を立てた。これはそうした墓碑の中央部分で、大きさは本のページほどしかない。一人の女性が、椅子に座るヴェールの女性に向かって子どもを差し出している。ギリシアの墓碑が何世紀も繰り返してきた別れの場面である。背後には家具の上にワインを割る混酒器が置かれ、壁にはパルメット文様の帯が走る。場面の上には墓碑銘がギリシア語で大理石に刻まれ、ムサイオスという名が今も読める。彩色された石が色を保つことはめったにない。デメトリアスの墓碑が何百枚も色を残したのは、のちに町がそれらを割って城壁の塔に詰め込み、その充填材が湿気と光を遮ったからだ。考古学者は1907年からそれらを掘り出した。この断片の出土地は記録されていない。ルーヴルは1912年に画商ジャン・ミカスから購入した。

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